健康診断結果 独自判定基準設定の手順

変更日 水, 10月 1 で 3:20 午後


目次


■機能概要 

■活用イメージ 

■設定の流れと注意事項 

■判定基準を設定する 

  1. 判定基準値を用意する 

  2. 判定基準値を設定する 

■判定基準を承認する(産業保健職画面) 

  1. 設定された判定基準値を確認する 

  2. 判定基準を承認する 

■判定基準を適用する(産業保健職画面/管理者画面) 

  1. 労基報告書の有所見に含める基準を選択する 

  2. 判定基準を適用する 






■機能概要


お客様独自の判定基準を設定し、健康診断結果に対する判定を実施することができます。


■活用イメージ


従業員の健康状態をより実態に即して管理し、企業の健康経営を推進することが可能となります。

企業の業種や職種、年齢構成、働き方(例:夜勤や交代制勤務、デスクワーク中心、肉体労働など)によって、従業員がかかりやすい病気や健康上のリスクは異なります。


  • リスクの早期発見

企業の特性に合わせて基準値を設定することで、特定の疾患リスクをより早い段階で発見し、予防措置を講じることが可能になります。

例えば、IT企業であれば長時間の座位作業による代謝異常に、運輸業であれば心血管系疾患に

焦点を当てた基準値を設けることなどが考えられます。

  • 生産性の向上

人間ドック学会の基準では「異常なし」とされても、自社の基準で「要注意」と判断し、

早期に介入することで、従業員の心身のコンディションを良好に保ち、生産性の低下を防ぐことができます。

  • 労働損失の抑制

重症化して長期休業や離職に至るのを防ぎ、企業の労働力損失を最小限に抑えます。



■設定の流れと注意事項 


   

  • 独自基準の設定の際には、以下のどちらかのステップにより労務管理担当者と産業保健職の両方の確認が必要となります。

    • 労務管理担当者が基準を作成・編集した場合、産業保健職が基準を承認

    • 産業保健職が基準を作成・編集した場合、労務管理担当者が基準を承認


  • 独自基準を設定した場合には、登録されている全ての結果に対する基準値が変更となりますのでご了承ください。

設定前に反映されていた健診結果に対する判定も変更になります。


  • 独自基準適用後、新基準のラベルが反映されるまでに4日程度かかりますのでご了承ください。


  • 判定基準はいつでも変更が可能ですが、変更時にも労務管理担当者と産業保健職の両方の確認が必要となります。


■判定基準を設定する(産業医画面/管理者画面)


  1. 判定基準値を用意する

    1. 登録したい判定基準を用意する

※判定基準を登録できる項目は以下の表を参照。

※胸部X線・心電図の結果については、所見として入力した文字列と完全一致するものしか判定ができません。

(例:「異常なし」で登録→ 「異常無し」 は自動判定対象外となります。)

 



  1. 複数条件の設定

「〇〇またはXX」というような複数条件を設定したい場合は以下のように登録する。

※範囲外の数値に対しては「自動判定対象外」のラベルが付くため、漏れがないようにご準備をお願いいたします。


(例)赤血球

A: 400-539

B: 360-399または540-579(mediment上での設定:360~579)

C: 358以下または580以上(mediment上での設定:0~999)

※ システムでは、A → B → C の順番で基準に該当するか評価しています



  1. 尿検査

    1. 「+」記号の数に応じて判定を変更したい場合、入力される可能性のある文字列をカンマ区切りで全て入力

    2. 2つ以上の「+」記号に対する判定値を定める場合は、「+」を連続させる文字列と、数値と「+」を組み合わせた文字列を入力

    3. 数値は全角と半角両方を入力



  2. 聴覚検査

    1. 聴覚検査の文言にはバリエーションがあるため、以下の文言をご登録ください。

(全ての文言をカバーしているわけではないので、自動判定対象外となる可能性がある点はご理解ください。)

  1. 所見なし

所見なし,問題なし,異常なし,所見無,問題無,異常無,所見無し,問題無し,異常無し,正常,正常範囲 


  1. 所見あり

所見あり,問題あり,異常あり,所見有,問題有,異常有,所見有,問題有り,異常有り,異常,正常範囲外



  1. 判定基準値を設定する

    1. 健康診断>判定基準の設定>「判定基準の登録」から、判定基準を登録する  

    2. 判定基準の段階を一つずつ設定する

※デフォルトの4段階(A,B,C,D)より多くの段階を作成することも可能です。

 



  1. 必須項目として、作成する判定基準名と、選択している段階のラベル名を設定する  



  1. 基準を設定する健診項目を選択し、該当する人間ドック学会判定を設定する

※健診結果の印刷時に表示される判定となります。

 



  1. 独自基準の数値もしくは文言を設定する

※男女共に入力が必要。男女で異なる基準値を変更することも可能。

※項目の追加や削除は、[+]ボタン、[-]ボタンから実施する。


  1. 判定の背景色と文字色を設定する 

  2. 保存する

※設定が終わりましたら、必ず[保存]ボタンを押下してください。

※[戻る]ボタンの押下や段階の指定を行うと、設定が保存されませんのでご注意下さい。

※[保存]ボタンを押下すると次の段階の設定に移ります。この作業を繰り返し、独自基準をご設定ください。


■判定基準を承認する(産業保健職画面/管理者画面)


  1. 設定された判定基準値を確認する

    1. 左メニュー「健康診断」>「判定基準の設定」を押し、判定基準の設定画面に移動する

    2. 「判定基準を選択してください」を押下し、確認したい判定基準名を選択後、「表示」を押下する 

    3. 登録された判定基準が表示されるため、基準値に間違いがないか確認する



  1. 判定基準を承認する

    1. 登録内容に問題がない場合

「この判定基準を承認する」を押して承認を完了する。

  1. 登録内容を修正したい場合

右上「編集」ボタンを押し、段階数を選択後に「指定」を押すと該当の基準値が一覧で表示される。

修正後、ページ下部にある「保存」を押すと修正内容が反映される。



■判定基準を適用する(産業保健職画面/管理者画面)

  1. 労基報告書の有所見に含める基準を選択する

    1. 判定基準を承認した後、労基報告書の有所見に含める基準をプルダウンから選択する

※mediment画面の「有所見」ラベルや健診データ分析画面で集計される人数は、「C:要再検査」以下となっています。

「C:要再検査以下」以外を選択しますと、報告書の有所見人数とmediment画面の有所見人数が異なりますため、ご注意ください。




  1. 判定基準を適用する

    1. 「この判定基準を適用する」ボタンを押すと “判定基準を適用しました。”と画面上部に表示され適用が完了する。

※判定基準名のプルダウンを開き、適用したい基準名の最後に“(適用中)”と記載されていることでも確認が可能。

※健診結果の4段階の色分け(a, b, c, d)は即時反映されますが、「有所見」「要再検査」「要医療」などのラベルの

付け替えには4日程度かかります。










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